三笠宮様薨去

昭和天皇の弟にあたる三笠宮様が、27日午前8時34分、心不全のため東京都中央区聖路加国際病院でにお亡くなりになりました。享年100歳。明治以降の皇族の中ではただ一人100歳のご長寿であらせられました。ご冥福をお祈りいたします。

三笠宮崇仁親王(みかさのみやたかひと)は大正4年生まれ、この年は第一次世界大戦の真っ最中で、日本は大戦の影響で好景気でした。幼少年期の称号は「澄宮(すみのみや)」。学習院初等科・中等科を経て陸軍士官学校陸軍大学校を卒業された。昭和18年支那派遣軍参謀として南京に赴任。終戦時の階級は陸軍少佐。ご結婚は昭和16年、現お妃であられる百合子様とご結婚。3男2女を授かる。

戦後はオリエント史の研究者としてご活躍された。昭和29年には日本オリエント学会を創立し会長に就任。日本・中近東・トルコ間の国際親善に多大な貢献をされた。

晩年は、お子様の高円宮(たかまどのみや)、寛仁(ともひと)さま、桂宮(かつらのみや)と相次いでお亡くなりになり、またご自身も肺炎などの病にかかるなど不幸な面もあったが、様々な行事には毅然とした姿で臨まれていた。