除夜の鐘

今日は大みそか、明日は2017年です。2016年は申年でしたが、2017年は酉年です。酉年生まれの人は、理解力に優れ先を見通す直観力があるそうです。ただ苦境に立つとあきらめるのも早く、必要以上の苦労はしたがらない傾向があるといいますね。酉年の人にはもうひと押しが必要ということでしょう。

大みそかといえば「紅白歌合戦」それが終わると「除夜の鐘」がゴーンゴーンとなりだす。先日NHKのテレビでこの除夜の鐘がうるさいという苦情に悩むお寺の話がありましたね。しみじみ除夜の鐘をききながら年を送るのはいいものだと思いますがね。このお寺は静岡県牧之原市にある約450年の歴史を持つ大澤寺(だいたくじ)というお寺。先代の住職がこの苦情のため除夜の鐘を中止した。うるさいという住民の苦情も一理あるのだ。なぜならお寺で除夜の鐘を突き終わった後も参拝に訪れた人々が深夜に鐘を突きまくってその音がうるさかったのだろう。もっともな話である。住職の大みそかの仕事は鐘を突く準備ではなく、「除夜の鐘はやっておりません」と書いた掲示板を出し、鐘をつく撞木(しゅもく)をロープで固定することだった。お寺としては寂しい限りですね。

そこで現住職の今井一光(いっこう)さん(58)は、2014年に午後2時から始まる「除夕(じょせき)の鐘」として復活させたそうです。昨年からは正午から。地元の苦情にも配慮した新しい鐘の音ですね。