11月月3日は「文化の日」

きょうはぶんかのひでしゅくじつですね。

今年も文化勲章と文化功労章の発表されました。まとめてみました。

《文化功労章》
◎阿刀田 高氏(あとうだ・たかし)東京都出身(83)。小説家。人間の心の奥底を照射する独創的な作風で文学界に新風を吹き込む。

◎池辺 晋一郎氏(いけべ・しんいちろう)茨木県出身(75)。作曲家。東京音大名誉教授。日本を代表する作曲家の一人で、クラシック音楽の振興にも尽力した。

◎井茂 圭洞氏(いしげ・けいどう、本名井茂雅吉=いしげ・まさきち兵庫県出身(82)。書家。斬新な「散らし書き」が現代造形感覚を兼ね備えた仮名書として評価される。

◎伊東 豊雄氏(いとう・とよお)長野県出身(77)。建築家。「建築を軽く」という方法論で注目を集め、日本現代建築を海外に認知させた。

◎宇井 理生氏(うい・みちお)東京都出身(85)。東京大名誉教授。細胞の情報転換因子としてのGタンパク質の普遍的役割を明らかにした。

◎上田 閑照氏(うえだ・しずてる)東京都出身(92)。京都大名誉教授。ドイツ神秘思想と京都学派の思想に関する哲学研究や、禅仏教をめぐる宗教哲学研究で顕著な業績を挙げた。

◎江頭 憲治郎氏(えがしら・けんじろう)兵庫県出身(71)。東京大名誉教授。商法学の研究および国内外の法律実務・立法などに貢献した。

◎大槻 文蔵氏(おおつき・ぶんぞう)大阪府出身(76)。能楽師。廃絶作品の復曲や新作に取り組み、若年層向け公演も行った。

◎笠谷 幸生氏(かさや・ゆきお)北海道出身(75)。札幌冬季五輪金メダリスト。「日の丸飛行隊」と呼ばれたスキージャンプチームの一員で、コーチとしても活動。

◎片岡 仁左衛門氏(かたおか・にざえもん、本名片岡孝夫=かたおか・たかお)大阪府出身(74)。歌舞伎俳優。「菅原伝授手習鑑」など数多くの優れた舞台に出演し、上方の若手育成にも尽力した。

◎北川 フラム氏(きたがわ・ふらむ)新潟県出身(72)。アートディレクター。過疎の村に国内外の優れた作家を招き、現代美術の作品を展示する企画を成功させた。

◎塩川 徹也氏(しおかわ・てつや)福岡県出身(73)。東京大名誉教授。フランスの天才的数学者、思想家パスカルの研究で独自の理解を展開し、日仏で高く評価された。

◎新海 征治氏(しんかい・せいじ)福岡県出身(74)。九州大名誉教授。世界中で活発に研究が行われている「分子機械」の原点となる顕著な業績を挙げた。

◎高樹 のぶ子氏(たかぎ・のぶこ、本名鶴田信子=つるた・のぶこ)山口県出身(72)。小説家。登場人物の隠れ動く感情の起伏を精巧に描いた多くの小説を執筆。「光抱く友よ」で84年芥川賞

◎福原 義春氏(ふくはら・よしはる)とうきょうと東京都出身(87)。資生堂名誉会長。財界屈指の文化人として、企業の芸術文化支援(メセナ)活動をリードした。

◎村田 吉弘氏(むらた・よしひろ)京都府出身(66)。全日本・食学会理事長。味や調理法の根拠を解説した書籍の刊行などを通じ、国内外で日本料理の正しい理解を広めた。

◎茂木 友三郎氏(もぎ・ゆうざぶろう)千葉県出身(83)。キッコーマン名誉会長。しょうゆの普及を通じ、日本の食文化を海外に紹介。食育の機運醸成にも尽力した。

◎森 和俊氏(もり・かずとし)岡山県出身(60)。京都大大学院教授。細胞生物学の分野で、小胞体ストレスに起因する疾患の予防・治療法開発への道を開いた。

◎山本 尚氏(やまもと・ひさし)兵庫県出身(75)。中部大教授。有機合成化学の分野で、特定の触媒が有機反応の制御に重大な役割を果たすことを世界で初めて実証。

 《文化勲章
◎一柳 慧氏(いちやなぎ・とし)兵庫県出身(85)。作曲家。米国で実験音楽の中心人物ジョン・ケージの教えを受け、実験的な作曲技法を日本に紹介した。社会的なテーマを扱った歌劇で優れた作品も創作。

◎今井 政之氏(いまい・まさゆき)広島県出身(87)。陶芸家。技術的に難しいとされる象眼技法による作品を制作。独自の手法と表現で革新的な作品を発表し、陶芸の新しい可能性を切り開いた。09年旭日中綬章

◎金子 宏氏(かねこ・ひろし)長野県出身(87)。東京大名誉教授。課税要件の理論的解明という課題に初めて取り組み、租税法学の基礎を築くなど、法学研究で画期的業績を挙げた。

◎長尾 真氏(ながお・まこと)京都府出身(82)。京都大名誉教授。画像および言語を用いた知的な情報処理の研究で独創的な成果を挙げ、世界各地の電子図書館化の研究開発にも大きな影響を与えた。

◎山崎 正和氏(やまざき・まさかず)京都府出身(84)。劇作家・評論家。「オイディプス昇天」など、知的な文学の一ジャンルとして戯曲を究めた。緻密で大胆な論理で組み上げられた論評も高く評価される。