弐千円札を使ってみる

今日は3月30日、東京は晴れです。気温は23度。

だいぶ暖かくなりました。「緊急事態宣言」も日本全国で解除になり、外出する人も増えているでしょう。マスクの着用などまだ用心は必要ですがね。

今は「桜の季節」だからお花見をしたいのですが、私の近くではまだ桜は咲いていませんね。今年は少し遅いのかもしれません。東京の桜は今が見ごろだという情報ですがね。

先日銀行へ行ってきました。そしたら両替機の規定が変更になったみたいですね。1日10枚までしか両替できない。千円札が10枚まででは、用が足りない。そこで今まで使ってみたことのない2千円札を利用し始めた。

2千円札があまり流通していないのは、全国的な現象のようです。沖縄ではかなり流通しているそうですが。しかし日本では流通している紙幣ですから、使わないほうはない。千円札と紛らわしいですが、これからは2千円札を大いに利用しようと思います。

普通お札には歴史上活躍した人の「顔」が印刷されている。しかし、2千円札にはそれがない。これは1つの大きな特徴だと思います。それから、裏面に「源氏物語」の一節が印刷されていますね。こういうデザインも今までのお札にはなかったように思います。お札からはどんな内容なのかわからないが、次のような「文」なのです。

源氏物語絵巻の「鈴虫の巻」の詞書だそうです。太字がお札に印刷されている部分。

『すゞむし』
十五夜のゆふくれに佛のおまへ
に宮おはしてはしちかくながめ
たまひつゝ念殊したまふわかき
あまきみたち二三人はなたてま
つるとてならすあかつきのおとみづ
のけはひなときこゆるさまかはりたる
いとなみにいそきあへるいとあわれな
るにれいのわたりたまひてむしのね
いとしげくみだるゝゆうべかな
とて我もしのびてうち誦んじ給へる

《大意》

十五夜の夕暮れ時、仏前に女三宮がいらっしゃって、
 端近にて物思いなさりつつ、経文を読まれていた。
 若い尼君たち二三人が、仏に花を奉ろうとして、
 鳴らす閼伽杯の音、水の気配などが聞こえている。
 出家したため、それまでとは様変わりした仏事の営みに
 せわしないのも趣き深い。
 そこへ、源氏がいつものようにお渡りになって、
  『虫の声が、たいそう多く(乱れる夕べですね』
 と仰って、自らもそっと念仏を唱えなさる。